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茨城大子町・十二所神社百段階段

Route 1
「百段階段」から「十二所神社と蒟蒻神社」

各種イベントの舞台としても登場する商店街のシンボル的存在「百段階段」。
本来は階段の上のさらに奥にある「十二所神社」の参道の入り口である。その参道を巡って十二所神社、さらに蒟蒻神社を目指す。

百段階段から十二所神社、蒟蒻神社Map

100段もの階段を上がるのは一苦労。でも階段の中腹でお地蔵さんが町を見守るようにお出迎え。息が上がったら一休みしましょう。
階段は厳しいなという人は、少し東側に迂回路の坂道も有ります。

茨城・大子百段階段
茨城・大子百段階段のお地蔵さん

やっとの思いで階段を上がり切って振り返ると山に囲まれた商店街を一望する眺め、遠くには凛々しい男体山。ジブリ映画を彷彿させるような土手の景色もポイントです。

茨城・大子百段階段
茨城・大子 だいご小 大ケヤキ

そして百段階段の上には参道を挟むように「だいご小学校」と「大子幼稚園」。
特に広いグラウンドが広がる「だいご小学校」にある推定樹齢500年の通称「大ケヤキ」は圧巻の存在感。「つよく・大きく・たくましく」と、この辺りの子供たちはこの大ケヤキの下で育っていきます。
 

大子町立だいご小学校 大ケヤキ

 
お分かりの通り、この百段階段はただの神社の参道ではないのです。常に人が行き来し、子供たちも毎日上り下りする。地元民の生活の一部となっている階段なのです。

そして階段上にも大子デパートで設置した案内看板。
この看板の「大子郷校文武館文庫」とある方が、先で書いた「迂回路」である。迂回路の途中、ちょうど大ケヤキの南側辺りにある大子町指定文化遺産が「文武館文庫」である。
嘉永3年(1850)春に建設され、県内で唯一現存する文庫となっている。

茨城・大子 案内看板
茨城・大子 だいご小坂道
茨城・大子郷校文武館文庫
茨城・大子郷校文武館文庫

大ケヤキとグラウンドを駆け回る子供たちを横目に参道を進みます。
季節の良い時には緑に溢れた景色の心地よいお散歩コース。
参道の突き当りに見えてきたのが「十二所神社」です。

茨城・大子 案内看板
大子町・十二所神社
茨城大子町・十二所神社

山の斜面に沿って建てられた神社は、立体感がありとてもノスタルジックな雰囲気。
春には桜と神社の日本ならではの美しい光景を見せてくれます。
 
そして今回のゴールとなる「蒟蒻神社」までもう少し足をのばしましょう。
十二所神社の境内の中から少し西の方に細い道を上がっていきます。
 
途中にはこれまたジブリ映画を彷彿させるような祠の風景。

茨城・大子 蒟蒻神社
茨城・大子 蒟蒻神社

山に沿った小道を少し進んだ先にあるのが全国的にも珍しい「蒟蒻神社」。
蒟蒻粉の加工方法を開発し、現在の蒟蒻業界の始祖となった中島藤右衛門翁(1745年~1825年)を祀った神社です。

 
茨城・大子町 蒟蒻神社

 
神社の脇にある一風変わった石壁。
蒟蒻の製造過程で使われていた物だそうです。

茨城・大子 蒟蒻神社
茨城・大子 蒟蒻神社

 
このあたりの高台から見える野山の風景、反対側の山の斜面には紅葉で有名な「永源寺(もみじ寺)」も見つかります。
 
また行きとは違う帰りの風景も新しい出会い。
大子に来たらぜひ階段と神社のお散歩コースを歩いてみてください♪

茨城・大子 蒟蒻神社
茨城・大子 蒟蒻神社
茨城・大子 蒟蒻神社
茨城・大子 十二所神社参道